中央気象台が発足した明治20年創業 瀬川製作所の焼印

今回は仙台駅から車で10分ほどのところにある仙台城の南、八木山に行ってきました。

 

 

仙台藩祖伊達政宗公のお墓である瑞鳳殿から道幅が狭くてくねくね道、しかも急な坂道という車にとっては過酷な路面状況ですがグングン登っていきます。

 

 

すごい景色だ……。

仙台の街並みや遠くには太平洋も望むことが出来ます。

 

この場所に100年以上続く老舗があるということでやってきました。

それがこちらです。

 

 

瀬川製作所です。

 

瀬川製作所は明治20年(1887年)創業の老舗。

明治20年は中央気象台が設置された年。

明治8年に設置された東京気象台が明治20年の1月1日に中央気象台と改称されて今に至ります。

 

 

瀬川製作所は「焼印」を作っている会社。

焼印とは印鑑のようなもので、先端の印の部分を火で熱してジュッとやるアレです。

卵焼きとかどら焼きとかに付いているのを見かけますよね。

 

 

宮城県のみならず東北地方で焼印を作っているのはこの瀬川製作所のみで全国的にも珍しいのだそう。

 

 

特に連絡もせずに来たわけですが、工場(?)にも誰もいらっしゃらないみたいです。

やはりいきなりアポなしではダメですよね……。

 

でも……欲しい。

いったん戻りネットで調べてみると宮城県物産振興協会というウェブサイトで購入することが出来るみたい。

 

ということで早速ネットで注文。

どんなものが届くのかすごく楽しみ……ですけど、焼印をネットで注文って出来るんですかね?楽しみ半分不安半分……。

 

で、待つこと10日。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

き、きた!謎の包み。

開けてみると……。

 

 

おお、これはまさか……。

 

 

で、出たー!焼印ですよ、これ。

 

 

ちゃんと名前が彫ってあります、すげー。

結構重量感もあって、なんだか一般人には手に出来ないアイテム感がありますね、所有欲を満たされるというか。

 

 

大きさは30cmくらい。

子どもに持たせるのはすごく罪悪感がありますね……。

 

せっかく焼印を手に入れたのだから、やはり何かに刻印したい……。

 

まずは初めてなので、比較的簡単そうな玉子焼きにします。

 

 

と、ここで気が付いたのですがそういえば我が家のキッチンはIH……。

焼印は先の鉄の部分を火にあぶって熱くしないといけないんですよね、焼印出来ないじゃん!どうしよう……。

 

 

ひとまず玉子焼きだけは作りはじめて……。

焼印をするのであまり表面に焦げ目はつけたくないですよね……、慎重に。

 

 

出来上がり!

で、この玉子焼きを持って徒歩3分のおばあちゃんの家にキッチンだけを借りにやってきました。

 

 

コンロに火をつけ焼印を熱していきます。

 

どれくらいやればいいんだろう?焼印なんて初体験ですからね……。

最初は3分くらい熱して。

で持参した玉子焼きに……エイッ!

 

 

ジュッ。

 

 

付いた!(笑)

ちょっと薄めですけどね……、もう少し熱して、もう少し長い間玉子焼きに付けておきます。

 

ジュッ……、ジュッ……、ジュッ……、ジュッ……、ジュッ……、ジュッ……。

 

 

出来た!(笑)

なんだかおもしろい。

 

早速帰って子どもに見せると。

 

 

なぜだかご機嫌ななめ。

 

切って皿に盛りつけると。

 

 

本格的!お店の玉子焼きみたい。

大塚印の玉子焼きが出来上がりました。

 

 

娘は玉子焼き大好きなのでたくさん食べてくれるのですが、まだ漢字はおろかひらがなも読めませんので、焼印には特になんとも思わずに食べていました。

 

瀬川製作所 宮城県仙台市太白区八木山香澄町16-15