明治時代の主人が秋保鉄道を開通させた 小林薬局の精力剤

仙台市街地から南へ車で10分ほど走ったところにある若林区南材木町に来ています。

 

 

地下鉄南北線の河原町駅のすぐ近くなんですけど、この辺りも古い建物が点在します。

 

例えばこちら、針惣旅館。

 

 

昭和初期の建物で以前は旅館として多くの人に愛されていたんだそうです。

現在は旅館はやっておらず、建物だけ残っています。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

仙台市景観重要建造物等指定建物です。

 

で、この針惣旅館のすぐ目の前に、もっと前の時代から今現在も営業を続けている老舗があるんです。

こちら、小林薬局です。

 

 

小林薬局は明治初期に創業した老舗薬局です。

創業当初は味噌醸造をしていたんだそう、その後薬局になり現在に至っているようなのですが、明治時代、この小林薬局の主人である「小林八郎右衛門」という人は秋保電鉄を開通させた人なんです。

 

秋保電鉄とは、長町から仙台の奥座敷と呼ばれる秋保温泉までつながっていた鉄道で、現在は廃線となっています。

主に秋保温泉への観光客の輸送と秋保石の運搬のために作られた鉄道で、現在の秋保温泉の発展に大きく寄与したんだとか。

たしかに秋保温泉は歴史のある温泉街で、仙台の奥座敷なんて言われていますけど、仙台市街地から歩いて行ったら半日はかかりますよ。

 

車も普及していない時代に秋保温泉に行くというのは、あまり気軽な感じではできなかったんだと思いますが、この秋保鉄道が出来たおかげで、お客さんもたくさん来て今のような発展を遂げたんだそうですね。

 

すごい人物がご先祖様なんですね。

 

 

この小林薬局の建物も仙台市景観重要建造物等指定建物となっています。

 

お店の中に入ると、いろいろな薬が置いてありますね、薬局だからあたり前か。

奥からご主人が「いらっしゃいませー」と出てきてくれます。

「腰に効く」とか「関節痛に」みたいな漢方薬や医薬品が置いてありますね。

 

ただ私の場合、「○○が欲しい!」というのではなく「老舗のものが欲しい!」「老舗で買い物したい!」という目的なので……、なにか気軽に飲めてさらに効用が確認できそうなものは……。

 

あ、これ……、と手に取ったのは黄金に輝く箱、私の背中をご主人がじーっと見ています。

(このままこの箱を棚に戻す事は出来ない……ここは試しに……)

ということで、今回は100年以上の歴史のある老舗薬局でこちらを買ってきました。

 

 

「絶倫ゴールド」。ネーミングとパッケージが秀逸ですよね。

 

もう何でしょうね、仕方ないんですよ。

薬局ですからね、どこも悪くないのに変な薬を買うわけにもいかないですし、試してみて自分で実感することが出来るものって、やっぱこういうものですからね。

 

 

マカ5000mgって……、そんなに入ってていいんですか?致死量じゃないですよね?

どんなに良いものでも適量ってものがありますけど、マカ5000mgってホント大丈夫なのかな?

 

マカ以外にもマムシとかローヤルゼリーとかすっぽん、ガラナ、霊芝、サソリ、そしてトナカイの角!

 

調べてみるとトナカイの角って精力剤として有名だったんですね。

まぁクリスマスですしトナカイの角もいいかもしれません。

 

箱を開けてみると……。

 

 

堂々たる風貌。

マル秘って(笑)マル秘を売っちゃダメでしょ。

夜飲むと眠れなくなる恐れがりますからね、一日頑張るという意味で、意を決して朝飲んでみました。

 

……。

マカ5000mgって結構な味なのかと思いましたけど、そんなに強烈なものはないんですね。

でも、瓶の底のほうに何かしらが溜まっていたのか最後の最後がすごく苦かったです。

 

う~ん。

飲んでみるとなんだか元気が湧いてくるような……。

「マカ5000mg」とか「絶倫」とか「マル秘」とか書いていあるからかな、気のせいなのかもしれませんけど、そういうのも大事ですよね。

800円でこれだけ元気になれるならアリですね……、またここぞという時のために買っておこうかな。

 

 

小林薬局 宮城県仙台市若林区南材木町20