お蔭参りが流行した年 明和8年創業 老舗高亀の干支起き上がりこぼし

今回は仙台市街地から車で1時間15分くらいの場所、鳴子温泉にやってきました。

鳴子温泉は宮城県北部にあり、もうちょっと東に行ったら山形県という場所です。

 

 

鳴子温泉はこけしが有名な場所、郵便局のポストもこけしです。

 

鳴子温泉の歴史は古く、温泉が発見されたのは承和4年(837年)。

鳥谷ヶ森が大爆発し熱湯が噴出したと言われているんだそうです。

 

古くから温泉地として栄えていただけあり、この鳴子温泉にも現在まで続く老舗が何軒か存在します。

 

その中の一軒、こちら老舗高亀にお邪魔しました。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

老舗高亀の創業は明和8年(1771年)。

明和8年は「お蔭参り」が大流行した年だそうです。

お蔭参りとは江戸時代に流行った伊勢神宮への集団参詣の事で60年周期で江戸時代に3回起こったんだとか。

 

お蔭参りの最大の特徴は、主人や親などに無断で、着の身着のままで参詣の旅に出る事で、そのせいで「抜け参り」とも呼ばれています。

 

明和8年のお蔭参りには約200万人の参詣者が出たそうで、当時の日本の人口が約3110万人だったことを考えると相当な人数に上りますよね。

そんな時期に、老舗高亀創業したのだそうです。

 

 

老舗高亀は現在は10代目のご主人が伝統を守り続けているこけし屋さんで、製造も販売も行っています。

 

中に入ると優しそうなご主人が対応してくれました。

大小さまざまなこけしが多数並んでいますね。

 

一つ一つ微妙に表情が違うのも味があっていい感じです。

こけしのほかにも木を使ったおもちゃなども置いてあります。

 

何を買おうかと店内をぐるりと見ていると、かわいい動物の起き上がりこぼしが……。12種類、十二支ですね。

 

起き上がりこぼしって上を向くじゃないですか、12種類でそれぞれ3,4個くらい並べて置いてあったんですけど、そのどれも上にいる私のほうを向いていてすごくかわいかったので、起き上がりこぼしを購入しました。

 

こちらです。

 

 

かわいい。

手のひらサイズですごくかわいい起き上がりこぼしです。

 

自分の干支である未(ひつじ)にしました。

 

こけしには通常ミズキと言われる白い木が使われるそうで、起き上がりこぼしも白い色のものが多かったのですが、ひつじだけはこの色黒の子もありました。

買う時にご主人が「これは桜の木で作ったんですよ」とのこと。

 

 

子どもの手のひらにもこんな感じで入るくらい小さいです。

けど、転がしても転がしても上を向きます、起き上がりこぼしですからね(笑)

 

なんだかいつも上を向いているなんてすごく前向きでいいじゃないですか!

我が家の神棚(と勝手に呼んでいる場所)に飾っておいて、何か落ち込んだ時はこの起き上がりこぼしでもイジイジしようかな。

 

 

老舗高亀 宮城県大崎市鳴子温泉湯元88