東京大学が設立された年 明治10年に創業した相原こうじやのたまり醤油

仙台市街地から車で30分、宮城県岩沼市にある老舗のを今回は訪ねます。

 

岩沼市の市街地はJR岩沼駅の東側を南北に貫く奥州街道沿いにあり、この奥州街道沿いに様々なお店が軒を連ねています。

奥州街道沿いには以前伺った奈良漬けの相傳商店や揚げパンのかめや菓子舗もあり、岩沼の老舗街道ともいうべき道ですね。

 

で、今回も奥州街道沿い相傳商店からさらに南に数分行ったところにあるこちらです。

 

 

相原こうじやです。

 

相原こうじやは明治10年(1877年)創業の醤油、味噌製造をおこなっている麹屋さん。

 

明治10年は、日本初の近代的な大学として設立された東京大学ができた年。

東京開成学校、東京医学校が合併し、近代的な高等教育機関としてこの年に発足したのだそうです。

まさに日本の高等教育の夜明けですね、そんな年にこの相原こうじやも創業されました。

 

 

この看板もいい味が出ています、こういうのを見るとワクワクする気持ちは皆さんも同じだと思います。

 

早速店内に入ると、すごく広い店内なんですが商品はちょっと控えめに置いてありました。

ここは製造をしているところですからね、お店に卸したりしていると思いますので、直接お店に買いに来る人もあまりいないんだと思いますけど……。

 

でも、お目当ての醤油がたくさん並びます。

どれにしようか……と悩んでみたところで、全部同じ入れ物に入った醤油なんですけど、普通のパッケージのものと、「たまり」と手書きのシールが貼ってあるものと2種類あって、値段も少し違います。

 

ご主人に「たまりって何ですか?」と聞いてみると「たまりは醤油を作って冷やすときに、成分が下がってきたその下の部分で味が濃くて風味がいいですよ」とのこと。

 

そういうことならば……もちろんたまり醤油のほうを購入して帰宅しました。

 

それがこちらです。

 

 

硬派な感じがしてなかなかかっこいいですよね。

 

老舗が続々導入。ホームページ接客ツール「Hospii」

 

マルアイ印、相原こうじやの商標ですね。

 

で、ボトルの裏に……。

 

 

「たまり」。

このぶっきらぼうな感じがたまりません、たまりなだけに(笑)

 

封を開けてみると、醤油のすごくいい香りが……。

味噌もそうですけど、大豆の発酵食品って封を開けた時の香りがすごくいいんですよね、わおって感じで。

 

 

お皿に出してみると、色が濃くてちょっととろっとしています。

一口ペロッとすると、結構しょっぱい。

やはり濃い口ですね。

 

普通の我が家の醤油と並べてみると

 

 

色の違いが一目瞭然です。

 

このたまり醤油、やっぱりお刺身とかお寿司がいいかなと思い、お寿司でいただきますよ。

 

 

海苔巻きですけどね。

 

食べてみると、すごく美味しいんです、少量の醤油だけできりっと醤油の味がする。

つけ過ぎには注意が必要です。

 

子どもにはちょっと濃いかなと思い、あえてあげなかったのですが、「そっちもつけてみたい」と言ったので

 

 

結構たっぷりつけてますけど大丈夫でしょうか……。

 

長男も食べると「こっちの醤油のほうがうまい!」と。

味のわかる男なんです。

 

2歳の娘にも、ちょっとだけつけて渡すと。

 

 

美味しそうに食べていましたよ、カッパ巻きですけどね。

 

醤油はいろいろな料理に使いますけど、やっぱりこのたまり醤油は刺身が合いますね。

次はマグロとか買ってきて漬けにして、マグロの漬け丼とかもいいなぁ、なんて家族で夢の広がる話をしながらの食事でした。

 

 

相原こうじや 宮城県岩沼市中央2-2-13